電子書籍で読了しておりましたがいちばん大好きな本屋さん、神楽坂かもめブックスで「チェ・ゲバラ伝」増補版(三好 徹 著 文春文庫)を購入した。
さすが増補版だけあって「コンゴの日々」が加筆され、さらにチェ・ゲバラが1959年にキューバ使節団として来日し、広島の原爆慰霊碑に花束を捧げる写真も掲載されている。
その際ゲバラは、日本人スタッフに英語でこう言った。
「きみたち日本人は、アメリカにこれほど残虐な目にあわされて、腹がたたないのか?」
2013年にユネスコは世界記録遺産として「エルネスト・チェ・ゲバラの生涯と作品」の登録を発表した。
アメリカ合衆国は、すぐさま世界記録遺産登録に強く反対する声明を公表した。
理由は、チェが無数の無実の人々を拷問し殺害したからだという。
その言い分は間違いなく見当違いであろう。
アメリカ合衆国が主張する罪状に当てはまるのは、彼らが「味方」としていたラテンアメリカの独裁者たちであることは明白であるからだ。
2015.3.4.